記事タイトルはホヤ自身に向けた言葉でございますが、ちょっとイケハヤさんっぽく煽り風味(笑)
LDL・HDLコレステロールが低いことは定期健康診断なんかでは全く問題指摘されないんだけど、
分子栄養学的には数値が低すぎることには色々と注目すべき点が多いのが事実で
一部のコレステロールに関して確かに注意すべきものがあるけど、それをLDLでくくるのはちょっと雑だし誤解が生じやすい。
そもそもLDLとHDLって何?
LDL=Low Density Lipoprotein 低比重リポ蛋白
HDL=High Density Lipoprotein 高比重リポ蛋白
のそれぞれ略。
リポ蛋白っていうのは脂質とタンパク質の複合体で血液中では脂質を運搬する役割。
よくLDLは悪玉コレステロール、HDLは善玉コレステロールって呼称が一般的にもかなり浸透しているけど、そもそもの役割は
LDLは肝臓で作られたコレステロールを全身に運び、HDLは逆に全身から肝臓にコレステロールを戻してくる働きを担ってる。
そもそもコレステロールとは?
コレステロールとは脂質であり、細胞膜・ホルモン・胆汁酸・CoQ10・ビタミンDの材料となるもの。
この辺はまごめ先生の記事に詳しい。
さらにはコレステロールがタイトジャンクション(細胞同士の接着)の形成に必須であるという九大の研究もある。
タイトジャンクションの破綻は潰瘍性大腸炎やアトピー性皮膚炎など慢性疾患の発症につながる。
Kenta Shigetomi ,Yumiko Ono ,Tetsuichiro Inai,Junichi Ikenouchi(2018).Adherens junctions influence tight junction formation via changes in membrane lipid composition
またコレステロールには髪や皮膚を滑らかにする役割もあって、妙に納得したのは
太ましい人って肌ツヤよくて見た目年齢が以外と若く見えたりしない?
逆に髪がパサパサで肌のツヤがない人ってのもいて、やけに老けて見える経験ない?
これは体内でのコレステロールの値に由来して現れる見た目の特徴の一つだよね。
注意すべきはsd LDL
small dense LDL略してsd LDLで超悪玉コレステロール。
sd LDLはLDL粒子の大きさが小型で酸化しやすい性質を持つため動脈硬化を引き起こしやすい。
低ければ良いってもんじゃない
健康診断結果を見てLDLコレステロールが低くて喜んでいる人、ちょっと注意して欲しい。
その値が低すぎる場合は疲れやすさや低血糖、
各ホルモンが十分に生成されないことに由来する不調や、胆汁酸が十分に生成できなければ脂質吸収を筆頭とした消化力に疑問符が付き
ビタミンD不足に起因して免疫力が低下している可能性もアタマに入れといて欲しい。