さて、前回はBスポット治療時に処方された薬について書きたかったのですが、
脱線しまくりましたので、続編です。
上咽頭炎が重症だった私に処方されたのが
- 1%塩化亜鉛の点鼻薬
- 出血止めの薬(3日分)
- 加味帰脾湯(2週間分)
上記の3点。この塩化亜鉛の点鼻がめっちゃくちゃエグい。
挿すたびに痛いんですよ。
本当は毎日点鼻するよう言われているのですが、
あまりの痛さでとても毎日はできない。
それだけ炎症がひどいということなんだろう。
加味帰脾湯について
さて、ここで気になるのが処方された漢方の加味帰脾湯。
薬局でもらう薬の簡単な説明には「貧血を改善する薬。気分を落ち着かせる薬」と書いてある。
正直これだけじゃちょっと内容わかりません。
各成分調べてみると下記のような感じ。
組成 | 数量(g) | 組成 | 数量(g) |
黄耆(オウギ) | 3.0 | 遠志(オンジ) | 2.0 |
柴胡(サイコ) | 3.0 | 山梔子(サンシシ) | 2.0 |
酸棗仁(サンソウニン) | 3.0 | 大棗(タイソウ) | 2.0 |
蒼朮(ソウジュツ) | 3.0 | 当帰(トウキ) | 2.0 |
人参(ニンジン) | 3.0 | 甘草(カンゾウ) | 1.0 |
茯苓(ブクリョウ) | 3.0 | 生姜(ショウキョウ) | 1.0 |
竜眼肉(リュウガンニク) | 3.0 | 木香(モッコウ) | 1.0 |
見てもわかりませんね(笑)
補中益気湯よりも加味帰脾湯の方が「重たい」イメージ
漢方とか専門外だし。
と思ってたらすごくわかりやすく書いてくれてるページがありました。
時間あるならじっくり全部読んでみるとよいでしょう。
すごく目から鱗というか、あぁそんな考え方というか知見があるんだって安心できる。
特に気になった部分を引用すると
補中益気湯はまだ底力があるんですが、帰脾湯や加味帰脾湯は、もっと生命エネルギーが枯渇しちゃったような状態に使います。 ものすごい悲壮感漂ってたりする。
補中益気湯は結構ポピュラーで、風邪症状の時に飲んだりする方も多いようで。
「薬の王様のようによく効く薬だ」って意を込めて医王湯とも言われるらしく。
それよりも深刻なエネルギー不足さんに使われるのがこの加味帰脾湯ということ。
成分としてはおなかケアと造血成分だそうで、
加味帰脾湯にあって補中益気湯にはないのが酸棗仁・茯苓・竜眼肉とかなのでこの辺がキーとなる組成なのかなと。
漢方に求めるのは即効性ではなく、「巡らせる」こと
漢方の使い方について自分の実感を書いておくと、
ちょっと飲んで即効性のあるものはなかなかに少ない。
というのも、漢方は自分の持っている'モノ’を使って身体に巡らせる手伝いをしてくれる感じ。
持ってる'モノ’がもともと少ないと
いくら漢方薬を盛ったところで効果が出ない・実感できないっていうのは往々にしてよくある訴えかと。
そこと関連した部分でギョッとしたのが
加味帰脾湯使うなら、同時に鉄や亜鉛、タンパク質取らないともったいないよ 材料入れたら一気に合成始まるんでBの補給も入ります。
神経伝達物質も作り始めるし。
造血するからビタミンB12補給のために肉は必須!!
この記述。
加味帰脾湯は神処方?!
実は自分がBスポット治療受ける前の問診票
「今飲んでいる薬はありますか」
に「ビタミンBコンプ・ビタミンC・亜鉛・塩酸ベタイン等」って書いておいたんです。
担当してくれた先生の中で
「自分でサプリメント飲んでる
→でも胃腸の緊張があって、通常の食事+サプリメントうまく消化・吸収できてない可能性高い
→加味帰脾湯入れてあげて貧血の底上げしつつ、緩めてあげて消化吸収を助ける」
って考えがあって処方してくれたんだとしたら、
マジで神処方なんじゃ?って思ったんです。
Bスポット治療なのに血液検査までして総白血球数も数値に出していたので、
過緊張も認識してくれていたんでしょう。
つまりもともとサプリ飲んで材料を外から補給してた自分にとって
加味帰脾湯はその効果を促してくれるバッチシな処方だったということ。
自分は空腹時に胃腸がムカつきやすいので、
そういう「感じ」がしたときに加味帰脾湯入れてます。
そうすると落ち着く。
飲み方にも空腹時って書いてあるしね。
ただ苦いので、お水をたっぷり用意してから飲みましょうね。
上咽頭の炎症を改善することは睡眠の深さにも関係してきますよ~