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最新の日本人の腸内細菌研究によって
「便秘の女性ほど腸内にビフィズス菌が多い」ということが判明していると。
それにビフィズス菌が腸内に存在する量が多ければ多いほど便が硬くなることもわかってきたそう。
ビフィズス菌は便の中の水分を吸収して便を硬くする作用を持つ細菌。
またビフィズス菌を飲んでいると尿中セロトニンが減少することもわかっており、飲み続けるとセロトニンが減少するため腸の働きが悪くなる。
(セロトニンは腸内で約90%作られ、腸の蠕動運動をよくする。)
海外の研究で
デブ菌(ファーミキューテス門)
痩せ菌(バクテロイデス門)
と呼ばれるものは外国人のものであり、データとして日本人において全く当てはまらないことが日本人の腸内フローラ研究で分かってきた。
日本人の腸内細菌は非常に独特で世界のどの国の腸内細菌と比較しても一線を画しており、かなり特殊だそう。
日本人の腸内細菌の特徴はビフィズス菌が多く、プレボテラが少ない。
また腸内細菌叢に男女差が顕著で男性にはプレボテラが多く、女性はビフィズス菌、ルミノコッカスという発酵を起こす菌、アッカーマンシア・ムシニフィラという善玉菌が多い。
よって便秘の女性はビフィズス菌を服用しても改善には効果が低い可能性がある。
便検査などを経験済みで腸内細菌叢に興味がある方は是非一読されることをお勧めします。
やっぱり腸内細菌って知れば知るほど奥深く、多様性として存在しているので「これさえ食べておけば・飲んでおけばOK」という考え方は本当に適さないよね。