栄養療法の中級・上級者になってくると
複数のサプリメントを並行して飲んだり、飲み分けたりする人がほとんどだと思いますが
サプリメント同士の飲み合わせには注意したいところ。
特に病院から処方されて常用している薬なんかがある人は必ず確認をすべきポイントであり、
逆に上手に使えば単体で摂るよりも吸収効率がアップする組み合わせもあるのです。
鉄とビタミンCが相性が良い理由
鉄剤を飲む時は必ずと言ってよいほどビタミンCと飲み合わせをお勧めされます。
鉄イオンの吸収が行われる十二指腸において、
食物に含まれる鉄イオンのほとんどがFe³⁺の状態で存在しており、
Fe³⁺を酵素が還元してFe²⁺となり、これを細胞内に取り込むトランスポーター(DMT-1)に輸送してもらうことができる。
このFe³⁺の還元に用いられる電子はビタミンCから供給される。
こういう理由で鉄とビタミンCは相性が良いと言われるわけですな。
ビタミンCは飲み合わせ優等生
ビタミンCは色々なサプリとの飲み合わせによって吸収効率を下げることが少ないサプリ。
抗酸化を目的として摂る人が多いビタミンEも、
体内で酸化したビタミンEをビタミンCによって還元することで再度生体利用されるため
一緒に摂ることは理にかなっている。
ビタミンCは服用のタイミングに関しても、
空腹時に摂取して胃がムカムカするといったことは起こりにくいし、
むしろブドウ糖と構造が似ているため空腹時の吸収率は高まるという、
服用フレンドリーな優等生サプリメントでもある。
鉄剤は飲み合わせに注意が必要
そもそもカンジダがある場合は鉄がカンジダのエサとなるため
症状を増悪させるから鉄剤の摂取は禁忌だし、
体内に何らかの炎症がある間は鉄剤の摂取はおススメされない場合がほとんど。
鉄は炎症を促進する。
鉄が必要な身体なんだけど、素直に鉄剤飲んで良いよってパターンの身体の人は少ないのが難しいところ。
Source Naturals, アドバンスト フェロケル、180 粒
例えば体内での需要が亢進しやすい亜鉛も、鉄との飲み合わせは良くない。
体内での吸収が拮抗してしまうため、どちらも摂りたい場合は朝に鉄摂って昼に亜鉛摂って~
ってな感じでタイミングの飲み分けの工夫が必要になってきます。
そして亜鉛も鉄も胃に何か食べ物を入れた後(要するに食後)でないと不快感を起こしやすいから
摂り方にひと工夫が必要なサプリメントだよね。