分子栄養 腸管関係

胆汁酸は脳で食欲を抑制する

栄養界隈では胆汁酸の重要性に気づいている人も多いですが、

今回新たに脳で食欲を抑制する効果がある(日本語記事)ことが分かったそうで

さらに胆汁酸の重要性に注目が集まるのでは?と思っております♪

脳の視床下部には食欲を調節する機能がある

脳の視床下部には摂食を調節する機能があり、

インスリンやレプチンが作用して食欲や満腹が誘発されるのですが、

今回のスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)の研究チームの発表により

視床下部の神経細胞に存在するTGR5が胆汁酸によって活性化することで

食欲を促進させるペプチドの分泌を減少させる。

”Central anorexigenic actions of bile acids are mediated by TGR5” Nature Metabolism 3, pages595–603 (2021),Published: 24 May 2021

ことが分かった。

TGR5(胆汁酸受容体)は全身に存在する

TGR5(Transmembrane G protein-coupled Recepter 5の略)とは胆汁酸受容体のこと。

マウスでの実験では小腸や脂肪組織、骨格筋などほぼすべての細胞に存在し、

褐色脂肪細胞や骨格筋においてはミトコンドリア機能を上昇させる。

つまり骨格筋に存在するTGR5(胆汁酸受容体)を活性化させることにより筋量増加にも寄与することが予測されている。

さらに運動によってTGR5の遺伝子発現が上昇するそう。

胆汁酸の果たす役割

胆汁酸が脳の視床下部にあるTGR5(胆汁酸受容体)を活性化させると食欲抑制効果が発揮されるが、

TGR5の欠失がある場合、食事の摂取量が大幅に増加したそう。

腸脳軸が摂食行動の調節に関しても重要という論が補強された感覚がありますね。

またTGR5が全身に存在する、ということは

今後さらに胆汁酸についての研究が進む可能性が高いですね~。

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