分子栄養

肝臓に悪影響を及ぼすSIBOとリーキーガット

江田証先生の「腸内細菌の逆襲」を読んでなるほどってなった点をまとめ。

もともと小腸は大腸と比べて腸内細菌の数が少ないのが正常な状態。

SIBO状態の小腸では腸内細菌の多様性が失われ、少数の細菌が増える。

【小腸の細菌数】

健常な人:102~103

過敏性腸症候群・機能性ディスペプシア:103~107

SIBO:105

↑お腹の調子が悪い人では小腸の中で細菌が増えてるんですね。

50%のSIBOの患者でお腹が風船のようにパンパンに「膨らんで縮んで」を繰り返すことで風船同様、小腸粘膜の壁も薄くなり穴が開きやすくなる(=腸の透過性の亢進/リーキーガット)

本来通してはいけないものを通過させてしまう。

そうすると腸内細菌が産生する毒素(エンドトキシン)が血液中に流入→門脈という血管→肝臓に到達するため非アルコール性肝疾患(NAFLD)という肝炎を引き起こすことにも。

リーキーガットが起こると肝臓に負担がかかってしまう。

SIBOでは腸内環境が乱れるためカンジダ等真菌の増加にもつながる。

つまりSIBOはカンジダとリーキーガットを併発する。負のスパイラルってやつですね。

SIBOには2つのタイプがあって

①口の中にいるべき口腔内細菌が小腸の中に住み着いて増えるタイプ

②大腸にいるべき菌が小腸で増えるタイプ

SIBOだからと言って安易にプロバイオティクスとして細菌を飲むことは細菌が小腸の中で停滞してさらに増え、お腹の調子が悪くなる可能性も。

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