それにしても2018年は米津さんにとってシングル「Lemon」を筆頭に
大躍進の一年だったのでは。
紅白出場はやはり世間へのインパクトがめちゃくちゃ大きかったですね。
きっと今も彼の事務所には各方面からの問い合わせがガンガン来ていることでしょう。
周囲の環境が激変する可能性が。
事務所の方は彼の精神面を引き続きしっかりサポートしていって欲しいところ。
その1からの続きです。
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米津玄師を分子栄養学的観点から視る その1
年末に紅白歌合戦を見ていたら非常に面白い題材を見つけたので 今回は趣向を変えて分子栄養学的観点から米津玄師という人をみてみようと思います。 結構シンプルな生活をしていて、それが楽曲に現れるタイプで ...
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性格
MV等みるとあまり表情が豊かではないんですよね。
逆光で顔の表情をとばすって撮影パターンも結構多くて。
逆に「灰色と青」でコラボした際のMVの菅田くんのブランコでの表情を絶賛してたりするのを見ると、
表現者としてのうらやましさもあるようで。
表情が豊かでない要因の一つは長い前髪ですね。
長すぎる前髪はもはや彼のトレードマークですが、
右目が隠れており「人前に出たくない」とも常に自分で言っている通り、
根本には自信の無さや自身の存在への否定がある。
そしてペシミスト(悲観主義者)と来てる。
幼少期の家族関係がちょっと気になるところ。
2017年10月中旬のラジオ出演時に5-6年実家に帰っていないと言っていて、
翌年2018年3月のシングル「Lemon」リリースの間にお祖父さんが亡くなっているので、
この間に久々に徳島に帰省されたのでしょう。
また一部のMV(Flamingo、春雷、LOSER)では米津玄師さん本人がダンスを披露していますが、
見るとだいぶ身体は硬そう。
さらにCDのジャケットや、昔はMVのアニメーションも自分で描いていたということで、
しかし米津さんの絵は繊細で細部へのこだわりがすごいんですよね。
描く道具としてはシャープペンの2B推しだそうですが(笑)
こういう方は一つのことに対する集中力は並みでないものがあり、
実際下記のように言っており
二ヶ月ぶりくらいに家に帰った。作業になると作業場に缶詰になってしまう。誰かに強いられているわけでもなく、そうしていないと落ち着かないから。音楽に呪われていると思う瞬間がある。何をしていても音楽のことを考えてしまう。何を見ていてもその奥に言葉やメロディーが隠れていないか探そうとしてしまう。健全な精神と肉体があればそれに越したことはないと思う。しかしどうにも音楽に生気を吸い取られていく感覚が離れない。
http://reissuerecords.net/diary/ベイクドパンケーキ/
ここまでくると完璧主義も通り越している。
交感神経と副交感神経の切り替えが自分では出来なくなっちゃってる可能性大。
菅田将暉くんのANNに出た時も「曲が降りてくる」って表現は個人的に好きでなく、
曲作るのは「いろんな可能性をひたすら順番に潰して行く」ロジカルな作業であると言ってて、
彼の場合はそれが終わるとその次に「絵を描く」作業に取り掛かる一連を「真っ白の部屋に(再び)放り込まれる感覚」と語ってる。
しかし、こういう人は逆にマルチタスクはすごく苦手なことが多いので間違って会社員とかになってたら
また違う方向性でかなーりしんどいことになっていただろう、というのは想像に難くない。
身に付けているもの
表現者として人前に立つ職業なので基本スタイリストがいて服は毎回用意してくれる人がいるはずだが、
私服と思われる時でもタイトな服はほとんど着ていない。
米津玄師の服の特徴としてダボッとして身体のラインが極力出ないものを着用している。
MVやアーティスト写真で確認できる露出はせいぜい首筋から鎖骨くらいまで。
(あと、手フェチには彼の長くて細い手はたまらんそうです。)
身体をタイトに締め付けない、ストレスの少ない服を着ている印象。
]芸能人だけあって1着1着は結構ハイプライスで素材の良さそうなものを着ているので、そこはGOODかと。
肌に直接触れる服の素材というのは実はすごく大事です。
この人は芸能人ではなかったら服への関心も薄くなっていた可能性が高い。
服を選ぶことも面倒くさくなるっていう症状もあるんですよ。
あと気になったのはピアス。
自分の身体の一部に穴を開ける行為ですが、
まぁアーティストの中でやっている人も多いし、単なるファッションの一部としている可能性は高いですが、
身体への感覚入力の側面もあるのでは?というこれは推測の域ですが。
感覚入力の例でいうと、めちゃ重たい布団で眠ると安心するということがあり、
専用のブランケットが売ってるくらい。
布団の重みで皮膚感圧系が刺激されるというもの。
特に自閉症や不安障害の人に効果が高く、アメリカでは一般的な話でもあるのでご本人にぜひ試してみて欲しいところ。
参考サイト
米津玄師の才能って?
勘違いしたくないのは自閉症や鬱が米津玄師を天才にしたのではなく、
彼の特徴としての一部に過ぎないということでしょうか。
歌唱も作曲も作詞も絵もダンスもこなす、
というのは確かに天性の才ですしそれを否定する気も毛頭ないのですが
「天才」って言葉はひとえに彼がもがき苦しんで地べたを這いずり回ってきた日々をかき消してしまうような響きも含んでいて好きではないのです。
歌もダンスも作曲も作詞も絵も、
彼の表現の発露の産物であって
「どうやったら伝わるのか」を求め続けて選び取ってきた米津さん特有のカタチなのではないでしょうか。
そんな中で特に秀でていると思うのが「プロデュース能力」だと私は思います。
「誰」に「どんなもの」を歌わせるかのチョイスが秀逸!
具体例を挙げるとDAOKOさんという女性のボーカリストがいるのですが、
打上花火というアニメ映画の主題歌を彼女とコラボして米津さんが作詞・作曲、歌唱しています。
埋め込んだYoutubeは本家のアニメーション映像ではなく、
いわゆる米津組と言われる辻本知彦さんプロデュースのコレオグラフ(振付の意)にしてみました。
なんかアニメーションのMVは絵が結構強烈で音楽が入ってこないんですよ。。
米津玄師さんのアルバム「BOOTLEG」の中に
打上花火を米津さん一人で歌っている虫の声が入った静かな別アレンジVer.が収録されているのですが、
やっぱりもともとDAOKOさん向けに作った曲ということがあって、
DAOKOさんとの化学反応がなくなる(紅白のDAOKOちゃんは残念な感じでしたが…)ともはや別の曲にすら聞こえてくるんですよ~
アルバム収録曲を1曲ずつ視聴できますので米津玄師ソロVerの打上花火聞き比べたい方どうぞ↓
まとめ
「プロデュース能力」というと漠然とした表現になりがちですが、
「誰に何を歌わせるか選択する能力」またはセンスって米津玄師さんの秀逸な部分として間違いなく光っているし、
人前に出ることを厭う彼の気質も考えると最終的にはそっちに向かっていくような気がするんですよね。
米津さん特有の低く空間に響く声や細身長身でミステリアスな容姿にも熱狂的なファンは付いていますから、
もちろん本人が露出していくのも大歓迎されること請け合いですが。
「センス」って判断と選択の繰り返しでどんどん磨かれていくものなので、
今後も様々な方とのコラボレーションに是非チャレンジして欲しいですね♪
今回も使わせていただいた写真素材はすべて写真家 中野敬久さんのサイト下記より。