その1はこちら。
-
低すぎるペプシノーゲン値と機能性ディスペプシア1
腸の不調で乳酸菌などを試す人が多いですが、大前提にそれよりも手前の胃や十二指腸で消化がすでにコケている可能性を考えてみると…?
続きを見る
あまりにもペプシノーゲン値が低いので胃カメラをしに行ったというお話しでした。
口から胃カメラ入れました
粘膜弱めだとか、内視鏡系苦手だとかって方にはやっぱり口からの挿入をお勧めしますね。
初めてでしたが私は口から入れてもらいました。
その時は全身麻酔です。
ちなみに全身麻酔は「睡眠」ではなく「昏睡」に近い状態なのだそう。
この違い面白かったので興味ある方はお馴染みビタミンアカデミー様の記事をご一読あれ。
胃カメラの結果
写真だけ見ても「?」だと思うんですが
医者のコメントは「ごく軽度の胃炎を認めますが、基本的にきれいです。ヘリコバクタピロリもいません」とのことでした。
てっきりペプシノーゲンⅠの低値に始まる胃の不調はヘリコバクタピロリが原因だろうと踏んでいたので肩透かし。。
これで振出しに戻る、ではありませんが、
胃カメラやった病院ではこれ以上はわからないということで、
もらった胃カメラの画像を持ってセカンドオピニオンでネットで調べた別の胃腸専門の病院に行きました。
そうしたところ、きちんと病名を教えてくれました。
だそうな。
機能性ディスペプシア???
胃もたれやみぞおちの痛みなどのつらい症状を繰り返し感じることがあるのに、
内視鏡検査等では胃の異常がみつからない。
食物は通常、口から食道を通って胃に到達し、
胃の上部(青マル)が膨らみ蠕動運動をすることで胃の下部(緑マル)に食物を送り込み、
その蠕動運動によって同時に胃液も誘発されるのですが
胃の上部が何らかの原因で動きにくくなってしまい、
胃内部への滞留が長くなって胃もたれ等を引き起こしているのではないか、とのこと。
異様に低すぎるペプシノーゲン値もそこに由来していたのかも。
私の場合は仕事での夜の接待で激しくお酒を飲む生活が何年も続いたため、
おそらくその時期に胃の上部が動かないのがクセづいてしまったのでは、との所見でした。
塩酸ベタインが効かないワケ
ペプシノーゲン値が低く、胃の消化力に問題があることは認識していたため、
消化を補助する目的で塩酸ベタインを飲んでいたのですが、なるほどこれでは塩酸ベタイン飲んでも効きにくいわけだ。
そもそもペプシノーゲンは胃液中に分泌されるタンパク質分解酵素ペプシンの前駆体で、
検査の数値はあくまで血中の酵素濃度を測定したものなので
胃酸の量を直接見ているわけではないんだけど、
数値の低下で胃底腺(胃酸・ペプシノーゲン・粘液を分泌する複合腺)の萎縮や胃酸分泌低下を推測することができる。
そこに塩酸ベタインを頑張ってプラスしても胃自体の動きが緩慢だとなかなか消化が進まないだろうことは想像に難くない。
Now Foods, ベタインHCL、648 mg、120野菜カプセル
症状に名前が付けば対策もできる!
さて自分の症状に無事に病名が付くというのは嬉しいことです。
病名つけば対処の仕様もありますが、原因不明のままではどうにもできませんからね。
機能性ディスペプシアに対してはアコファイドと六君子湯が処方されました。
アコファイドはアセチルコリンエステラーゼ阻害作用により
胃の運動機能を改善したり、胃の内容物の排出を促進させる薬だそうで、
私にはさしたる副作用もなく、
食事前後の胃の不快感をかなり軽減できたので非常にありがたい処方でした♪
塩酸ベタインと飲み合わせても問題なく、むしろ相乗効果期待できると思いますよとの主治医の助言もあり、
今までの飲み方も特に変えず(お肉の塊等タンパクリッチなものを食べるときだけ塩酸ベタインを盛ること)に過ごしました。
あとは今後の血液検査でペプシノーゲン値が上向いて来ればいいのですが。