分子栄養 歯科

歯のセラミックにプロ根性を感じた話

先日 歯が痛くて久々に歯医者に行きました。

痛みを感じるのは、数年前に銀歯からセラミックに埋め直した歯で、

ものを噛む時と、歯磨きでその歯に歯ブラシが当たる時に

(歯の)神経に触るような嫌な痛みが出る。

虫歯かな?と思ったのですが…

虫歯ではありませんでした

何でも歯でものを噛む際に重みが加わり、歯の表面に目には見えないレベルの細かい亀裂が入り、

表面が少しずつ剥がれる。

徐々に薄くなっていったことで痛みが出たので虫歯ではないよ、と主治医のお言葉。

そして その歯の表面の補強をしてもらって治療は終わったのですが、

治療後に交わした主治医との会話に、ホヤは主治医の職人魂を見せつけられてしまいました!

どうやら俺の作った歯じゃない

いつも秒速の手技、且つ、3-4人を同時並行的に治療室に入れて回すホヤの主治医。

しかし、この時は珍しくホヤのカルテをふむふむと読み込んでいた。

ひとつだけ気になる歯があったそうな。

セラミックで埋めてあるんだけど、歯の形を見て「自分が治療した歯じゃない」と分かったそうな。

(それをカルテで確認していた。)

ホヤは数年前に口腔内の銀歯を(自費診療で)すべてセラミックに付け替えた際、ほぼすべての付け替えを、

今の主治医にやってもらったのですが、

実は1本だけ別の歯科医院で治療した歯があったのです。

その歯が今回痛みを発していた歯だったのです!

アッチョンブリケ!!!

 

歯の形状と力の分散

治療した本人ですら1本だけ別の歯科医院でやってもらったことなんか忘れていたのですが、

主治医が気づいたのは「絶対に俺が作らない形だった」からなんだって。

極端な断面図はこんな感じ。

①のように山を作るような形に仕上げることで噛んだ時の力が分散される。

②の場合は真ん中が凹んでいるので山から谷に水が流れ込むように、

力が分散されにくく歯への負担が大きくなり

結果として今回のホヤのような痛みを引き起こす要因となったりする。

なるほど、主治医のセラミックは全部しっかりと①のように凹凸がつけてある。

もう一つの痛みの要因

さらに通常上下の歯が互い違いに位置するのが理想的なんだけど、

ホヤの場合、上下の歯の位置がそろってしまっているため、

なお更、力が分散されにくいというおまけ付き。

ホヤの主治医はこの条件をクリアしている強者なので

歯のディティールへのこだわりも半端ないことは知っていましたが、

今回 改めて職人の技に舌を巻いたのでした。

 

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