低血糖症の人が塩への渇望を持つ場合、
それは副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)に陥っている可能性がある。
塩、すなわちナトリウムへの渇望がある場合、カリウムを余計に摂取してる可能性も高い。
めちゃくちゃハイペースで飲んでた。
アルドステロンは体内のナト/カリのバランス調整役
副腎皮質にて作られるアルドステロンというホルモンは
体内のナトリウムとカリウムのバランス、ひいては体液の平衡を調整する役割を担う。
ストレスが強くなるとアルドステロン濃度が上昇し、
体内のナトリウム濃度が上がる。
ナトリウムには常に水がついてくる
アルドステロンが高い状態が維持される(すなわち高ストレス状態)と
体内でのナトリウム需要が亢進する。
細胞はカリウムとナトリウムの比率を15:1に保っているから、
元来細胞内のナトリウム貯蔵量は多くない。
血液中のナトリウム濃度が低下すると貯蔵が多くないはずの細胞内のナトリウムが
間質液から血液へと引き出されてしまう。
ナトリウムが行くところに水分も付いていくので細胞の脱水状態を招きかねない事態でもある。
副腎疲労で塩水を飲めと言われる理由
自ら進んで、はたまた指導を受けて副腎疲労の人が塩水を多く摂るよう言われる理由は
上記のような体内でのナトリウム需要の亢進に理由がある。
そういう時に海水をもとに精製されたミネラル豊富な天然塩がよくおススメされるのは
一緒に微量ミネラルが効率よく摂取できるから。
サプリメントの単体で摂取するよりも
複数のミネラル(栄養)がバランスをもって含まれる「食事」の形で摂取した方が
吸収効率が何倍も良いってことが
自分の経験側的にも最近ますます実感が大きいところ。
カリウム渇望は気付きにくい
塩(ナトリウム)を過剰に摂取すると、今度は血中カリウムが不足する。
インスリンの分泌でもカリウムは消費される。
つまり低血糖さんにカリウム不足が起こりやすく、浮腫みも誘発する。
カリウムは果物や果汁、炭酸飲料やスポーツ飲料にも含まれる
が、上に挙げた食品で慢性的なカリウム不足を補おうとするのは悪手。
なぜなら含まれるナト/カリのバランスが極端にカリウムに寄ってしまっているから。
そのバランスが理想的な食品として挙げられるのは、なんと昆布。
梅昆布茶なんてよろしいのではないでしょうか?
そして昆布粉末入れたお味噌汁なんかも素晴らしいと思います。
味噌汁は分子栄養学的な最強食としてのポジションを確立しつつあるな…(笑)