分子栄養

ホモシステイン代謝とビタミンB

2021年7月11日

 

コーヒーの多飲がホモシステインの増加につながるという内容の研究を見たのですが

 

 

そもそもホモシステインって何ぞや?ってなりませんでしたか?

 

今日はホモシステインについて。

 

 

とりあえず10秒だけ図をご覧ください

 

ちょっと見たくないかもしれませんが下記の図をご覧ください。

複雑な回路図を見せるな、わたしは疲れているんだ、ふざけるな。

 

とお思いでしょうが、

 

この図を見て読み取って欲しいのは

 

ホモシステインの代謝にメチルコバラミン(ビタミンB12)、葉酸、P5P(活性型ビタミンB6)が関与しあっている

 

という点だけ。

(黒い太字のとこのみ。)

 

 

他の部分が難しかったらスルーでOKです。

 

 

葉酸回路とメチオニン回路は歯車のような関係

 

メチオニン回路と葉酸回路は歯車のような関係で繋がっているため、

 

片方が止まるともう一方も止まってしまう。

 

 

葉酸の活性型は還元型のテトラヒドロ葉酸(THF)で、

 

テトラヒドロ葉酸(THF)は5,10-メチレンTHF、さらに還元されて5‐メチルTHFとなるのが

 

先に見ていただいた図の一部を成す葉酸回路。

 

 

この葉酸やらメチオニンの回路がまさしく皆が苦手とするメチレーション回路の一部なのです、実は。

 

 

「メチレーションを回す」というのはメチル化の回路をまわしてホモシステインを代謝させるということ。

 

"メチル化"は「メチル基(CH3)の受け渡し」と同義。

 

ホモシステインは動脈硬化に関わるのでしっかり代謝させて排除したい因子である、ということでしたね。

 

 

メチオニン回路とビタミンB群

 

まとめるとホモシステインの代謝に関わるメチオニン回路は

 

葉酸、メチルコバラミン(ビタミンB12)、P5P(活性型ビタミンB6)のうち

 

ひとつでも不足するとホモシステインの血中濃度が上がる。

 

 

3種のビタミンBを併用するのが一般的だけど、

 

ホモシステインへのアプローチに関してはより葉酸が重要な役割を果たしており優先順位が高い。

 

 

葉酸サプリには種類があるので選択の際には注意したい。

 

葉酸サプリに関しての理解はまた今度。

 

(2021.7.24)追記:葉酸サプリの選び方について書きました~

 

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