分子栄養

カテコラミンの変換がつまづくポイント

2021年4月11日

昨日の記事でカテコラミンが精神に及ぼす影響について書いた↓

実はカテコラミンはL-DOPAという前駆体から作られるんですが、

変換が上手くいかないケースがあるのです。

カテコラミンの前駆体L-DOPA

カテコラミンは下記のような変化の機序をたどるのですが

L-DOPAはドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンの前駆体となっていて

血液脳関門を通過できるのでパーキンソン病の治療にも使われるそうな。

やる気ホルモンのドーパミン

別名やる気ホルモンと呼ばれるドーパミン。

集中力、やる気、楽しさを感じる。

脳の報酬系と呼ばれ、ドーパミンの過剰はギャンブル依存や過食なんかを引き起こす。

否定的な感情を引き起こすノルアドレナリン

ドーパミンからノルアドレナリンに変化するのに銅が多いとノルアドレナリン過剰になりやすい。

ノルアドレナリンは恐怖や怒り、イライラする感情に関与する。

ノルアドレナリンの過剰はパニック障害でみられたりする。

戦闘ホルモン、アドレナリンへ

ノルアドレナリンにPNMT(フェニルエタノールアミン-N-メチルトランスフェラーゼ)という

副腎髄質で見られる酵素とコルチゾールが作用して

アドレナリンへと変換されていく。

アドレナリンが分泌されると血圧、脈拍、体温は上昇し発汗が起こる。

ノルアドレナリンをアドレナリンに上手く変換できないと身体はぐったりしているのに

メンタルは不安定でイライラという状態に陥る。

まさに強度の副腎疲労の症状そのもの。

代謝がコケるポイントがメンタルや行動に反映される

ドーパミンからノルアドレナリンへの変換が上手くいかないとお酒やタバコ、過食やギャンブル等

生活が何かに依存する形を取りやすく、

ノルアドレナリンからアドレナリンへの変換が上手くいかないとメンタル症状が出やすい。

このカテコラミンの代謝は知っておいて損は無いかと思う。

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