分子栄養学をやってるとATPって言葉が頻繁に出てくるんだけど、そもそもATPって何なの?
本日はアデノシンにちなんでクロちゃんでお届けするしん!
アデノシン三リン酸がATP
と言われても何のこっちゃというところだしん。
名前の通り、アデノシンという化合物にリン酸基が3つ結合しているものだしん。
このリン酸基同士の結合はエネルギー的に不安定で、リン酸基が様々な反応を起こしながらエネルギーを放出していくしん。
アデノシンもアデノシン三リン酸も大きく分類するとヌクレオチド(DNAやRNAを構成する単位)
ATPはadenosine triphosphateを略したものだしん。
リン酸基がどんどん外れて灰になるしん
アデノシン三リン酸(ATP)からリン酸基が1つ外れるとアデノシン二リン酸(ADP)、2つ外れるとアデノシン一リン酸(AMP)となるしん。
最終的にすべてのリン酸基が外れるとアデノシンのみとなり、アデノシンがアデノシン受容体に作用すると睡眠を誘発するしん。
ちなみにカフェインはこのアデノシン受容体に作用して眠気を覚ます効果を発揮するしん。
アデノシン三リン酸は上記の分解によって得られるエネルギー量が大きいことから「エネルギーの缶詰」や「生体のエネルギー通貨」と呼ばれるのに対し、アデノシンは燃えカスや灰のような存在として例えられるしん。
代謝の過程でATPが作られる
(1分子のグルコースに対して)
グルコースをピルビン酸に分解する解糖系で2ATP、
ミトコンドリア内のクエン酸回路にて1ATP、
ミトコンドリアの内外膜での電子伝達系で32ATPが作られるしん。
このポテンシャルの高い電子伝達系をしっかり動かすにはその手前にあるクエン酸回路、解糖系を回しておく必要があるしん。
どこかで代謝がコケると電子伝達系までたどり着かないのが興味深いポイントだしん。