全国のIBSの皆様こんにちは~
IBS(過敏性腸症候群)とSIBO(腹部膨満感)ってセットで起こりやすいんです。
一説ではIBSの60~85%の人にSIBOが合併するとも。
以前は無かったけど、IBS症状を繰り返すうちにSIBO症状も出てくるようになったってパターンもありそう。
この2つの症状が合併して来るとグルタミンで対策するだけではどうにも手薄な感覚が否めない。
今日はそんな膨満なお腹を抱えてさ迷えるアナタに送る。
そもそもSIBOとは?
SIBOの症状は腹部の膨満感が主なものとして挙げられるんだけど、
患ったことが無い人は意外と
「どうしてそんなに辛いの?お腹が膨れるだけでしょ?」
って理解がし難い症状の1つかも知れない。
SIBOはsmall intestinal bacterial overgrowthの略で訳すと小腸内細菌異常増殖症。
小腸と大腸では生息する菌数がそもそも違い、その数は大腸の方が多いのが正常な状態。
SIBOでは小腸にて細菌数が異常に増えて、そこで発酵してしまいガスが発生して
本当に風船を入れたかのようにお腹がポンポコリンに丸くなる。
張り裂ける寸前まで膨らんだ風船を想像してください、痛いのわかるでしょ?
そう、SIBOは細菌様方の生息住所が違うと起こる!のです。
それぞれの正しい住所における細菌数まで詳しく知りたい方はこちら↓
ビタミンDが全体的な胃腸症状に有用
小腸が風船のように「膨れて→萎む」を繰り返すことで次第に腸壁が疲弊して腸の透過性が高まります。(リーキーガットね)
そういった全体的な胃腸症状の改善にビタミンDが有用という
ヨーロッパの「Neurogastroenterology & Motility」という消化器系専門の医学レビュー誌から研究結果をご紹介。
90人のIBS患者を無作為に50,000IUのビタミンD3を6か月の間、隔週 与えるグループと
偽薬を与えるグループに分けて研究を行った結果、
ビタミンD3を与えたグループは偽薬グループとの比較において
腹部の痛み、膨満感、腹部にガスが溜まる、
これらの全体的な胃腸症状の大幅な改善(排便への不満を除く)が観察された。
A Abbasnezhad , R Amani , E Hajiani , P Alavinejad , B Cheraghian , A Ghadiri ."Effect of vitamin D on gastrointestinal symptoms and health-related quality of life in irritable bowel syndrome patients: a randomized double-blind clinical trial",Neurogastroenterol Motil ,2016 Oct;28(10):1533-44.
ビタミンDの充実は冬場を前に念入りに行う人が多いと思うんだけど、
胃腸症状がある人は継続的な摂取を心掛けた方がよさそう。
SIBO封じ込め作戦
IBSとSIBOが合併している場合、
症状の起こる順番としてはSIBOからIBS症状に移行するから、
まずはSIBOの発生を食い止めたい。
SIBO発症の背景には小腸より手前の消化器で“コケてる”部分が存在している。
それは胃なのか、はたまた口腔かもしれない。
SIBOの方はまずはいつも以上によく噛んで食事を摂ることを心掛け、
胃酸強化に食前に梅干しやレモン汁、リンゴ酢をいただきましょう。
それでも症状が出るならば、わたしならこの辺のサプリを使います。
Now Foods, カンジダサポート、植物性カプセル 90粒
カンジダ以外の細菌にももちろん使える。
California Gold Nutrition, オリーブ葉エキス、EuroHerbs(ユーロハーブ)、ヨーロッパ品質、500mg、ベジカプセル60粒
こちらも悪玉菌のみにアプローチしてくれるオリーブの葉から作られるハーブ。
こちらは腸内細菌にアプローチするニンニクとショウガのハーブに消化酵素がプラスされていて
わたしも事あるごとに繰り返し使用するアイテム。
これらの中からどれか1つセレクトor組み合わせて飲むのもアリでしょう。
まとめ
SIBOやIBS対策には
腸の健康の土台を築くビタミンD、
即効的な対処には消化力を増強し、悪玉菌の増殖を抑制させるハーブ系をどうぞ。