分子栄養

花粉症と炎症物質ロイコトリエン

2021年3月6日

花粉症って症状によって体内で炎症を起こす物質がそれぞれ違うんですね。

つまり症状によって抗アレルギー剤やサプリメントの飲み分けが必要ということなんですよね。

症状もくしゃみ・鼻水・鼻づまりで別の症状とみなされていること知らなかった。

特に鼻づまりと鼻水って違うのねっていう。

抗アレルギー剤について

IgE抗体が働いてマスト細胞からヒスタミン・ロイコトリエン・プロスタグランジン等の炎症性ケミカルメディエーター(炎症を起こす化学物質)がターゲット細胞のレセプター(受容体)に届くのを先回りしてブロックすることで、鼻水や目のかゆみなどの症状を鎮めるのが抗アレルギー剤です。

斎藤糧三(2012)サーファーに花粉症はいない より引用

 

この炎症性物質ヒスタミン・ロイコトリエン・プロスタグランジンへのアプローチを考えてみようと思う。

IgE抗体って何だっけ?って方はお先にこちらをどうぞ↓

花粉をたくさん吸いこむと花粉症になるのか?

花粉症の要は免疫抗体のコントロール。
花粉症を引き起こす免疫抗体IgE、それを中和するIgAとIgG。それぞれの本来の役割について。

続きを見る

ヒスタミン

これは炎症性物質としてよく名前を聞きますよね。

アトピー経験してる人もかゆみを誘発する体内物質として一度は耳にする単語かと。

第2世代抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬では鼻づまりの解消が苦手。

逆にヒスタミンによって起こるくしゃみや(粘性がなく水のように流れる)鼻水には抗ヒスタミン薬が効く。

目のかゆみにも効くでしょう。

ただしヒスタミンは脳の視床下部では神経伝達物質として働くため、

抗ヒスタミン薬の服用で頭がぼーっとしたり、眠くなったりという副作用が出るのですが、

今は「第2世代抗ヒスタミン薬」という副作用の少ない薬が主流になっているそうな。

第〇世代とかいう区別の仕方はお笑い芸人みたい(笑)

ナイアシン

栄養療法やってる人の第一選択だったらナイアシンによるヒスタミン放出ですね。

ナイアシンフラッシュによる赤み・かゆみなんか最たるものですよね。

抗ヒスタミン薬が対症療法に留まるのに対して、

ナイアシンの服用はより根本原因にアプローチできている感があるので私ならこちらを選びます。

が、わたしが既に花粉症の症状がひどかったらフラッシュなんか体感的に自殺行為に近いと思いますので楽な抗アレルギー薬を選ぶかなと。

ロイコトリエン・プロスタグランジン

鼻づまりには抗ロイコトリエン薬

さて抗ヒスタミン薬では地味に辛い鼻づまりの症状に対処しにくく

その場合は抗ロイコトリエン薬が第一選択肢として浮上する。

鼻づまりって特に就寝時のスムーズな入眠を妨げることでQOL(Quality Of Life=生活の質)を低下させに来る厄介なヤツですよ。

起きているときはまだ口呼吸に逃げられるけど、

寝る時の鼻づまりって本当に気になって眠れなくなった経験ない?私はある。

まぁ口呼吸は本来的には全く推奨できないのですが…

長期的な選択肢はオメガ3脂肪酸

ロイコトリエンはアラキドン酸から生成され、アラキドン酸はオメガ6脂肪酸。

ロイコトリエンはヒスタミンよりも遅れて生成される。

オメガ3系脂肪酸由来の炎症性ケミカルメディエーターが引き起こす炎症の方が、オメガ6系由来の炎症性ケミカルメディエーターが引き起こすものより炎症の度合いが小さいことが確認されています。

斎藤糧三(2012)サーファーに花粉症はいない より引用

ご存知の通りオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸はバランスを取り合って体内に存在しているので、

意識的に摂取する油を変えることやサプリメント摂取でそのバランスはコントロールが可能。

ただ、体内でオメガ3脂肪酸優位にするには2、3か月期間を要することや

ヒスタミンには関与せずにロイコトリエンとプロスタグランジンに関与するので

花粉症の症状に即効性を求めて飲むと期待はずれな結果に終わりそう。

 

わたしが購入したオリーブオイルはこれ。

いいお値段ですが、オメガ3系サプリは女性は考慮すべき項目があるから、

日ごろの食事の中から変える方が結果的にお手軽かなって。

まぁオリーブオイルはオメガ9系なんですけどね。

-分子栄養
-, , , ,