自費でやる場合の血液検査で必ず出てくる「アルブミン(ALB)」という項目。
この分子栄養学的理想値は4.5g/dlなんだけど、
これが3.5だとか低値になっていると身体が結構シビアな状況に置かれている可能性が高い。
アルブミンは肝臓で作るタンパク質
食べたものを材料にして肝臓で作られるタンパク質がアルブミン。
体内に存在するタンパク質の50~70%とかなりの部分を占めるアルブミン。
その2/3は組織中(筋肉や皮膚等)に存在し、血液中に存在するのは残り1/3程度。
血液中のアルブミンが減ると組織中から補填される仕組みになっているから、
もし血液検査で切り取ったアルブミンの数値が4.5g/dlを切って4.0g/dl以下とかになっている場合は
体内のタンパク質がかなり不足している状態とみる。
アルブミンはスポンジ様の役割を果たす
毛細血管は血球やタンパク質は通さないが、
血しょう(血液に含まれる液体成分)が間質(臓器以外の部分)に押し出され
ここで濾過される。
アルブミンは血管中に残って水を引き付ける。
これがアルブミンの持つ浸透圧作用と呼ばれるもの。
体内の浸透圧の90%はアルブミンによって調節されていて
アルブミンが減少すると水分が血管外に逃げてしまい浮腫みを引き起こす。
体内にスポンジ〇ブがたくさんいると浮腫みにも良い訳です(笑)
またアルブミンは皮膚にも存在するので低下すると皮膚合成が遅れ肌トラブルが起こりやすくなることも。
膠質(コロイド)浸透圧は
細胞膜の内外で生じる浸透圧とは区別する。
え…なに…コロイド?
— ホヤMAX (@max_hoyamax) June 12, 2021
またなんか面白そうな世界線きたこれ
コロイドとは…バター、クリーム、霧、スモッグ、煙、アスファルト、インク、塗料、糊、海の泡etc…
界面科学なんて分野があんのね。
小さい頃、花火やるとき永遠にけむり玉やっていたい子どもだったわ〜笑 pic.twitter.com/vp8xCnzr9X
アルブミン値が安定していると薬が効きやすい?
アルブミンは輸送タンパクとしての働きも担う。
というのも、血しょう中の脂肪酸やビリルビンその他 生理物質を吸着して血中を循環している。
これらはアルブミンと結着しなければ各臓器に取り込まれて代謝・排泄されて終わるんだけど
アルブミンと結合していると臓器に取り込まれず血中を循環する。
だから薬を服用した時に効きやすくなる。
アルブミンが低下していて輸送能力も低下すると薬を服用しても効きにくく、
副作用が多くなってしまうという切ない身体となる。
じゃあプロテイン飲もうはやめて
血中アルブミンが低下するほどに身体のタンパク質不足が進んでいる場合、
プロテインを消化できるだけの消化力が出せない胃腸の状態になっている可能性が高い。
ではどうする?
そのあたりはこの辺に詳しく書いてますので参考にしていただければ。