オキシトシンって聞くとハグをしたら分泌されるとか、
出産をするときに子宮を収縮させ、産後に子宮を元の大きさに戻してくれるのも
このホルモンってことで漠然と良いイメージを持ってたのだけど、
ある本を読んだ時にそれだけじゃないんだぜってなった話。
ハグの日。
新春スペシャルのガッキーめちゃんこ可愛くなかった?
今までで一番かわいかったわぁ。
オキシトシンは男性にも分泌される
オキシトシンっていうと女性だけに分泌されるホルモンって思われがちだけど、
男性にも分泌されるホルモンでして、
適度にあたたかい環境で、リズミカルに触れられることで分泌される。
その効果として
- 血圧を下げる
- 心拍が遅くなる
- 皮膚粘膜の血流量が増える
- 筋肉の血流量は減少する
- コルチゾール濃度を下げる
- 消化吸収が良くなる
と要するに私たちを副交感神経優位な状態にしてくれる。
何この素敵なホルモン!ってなるよね。
オキシトシン男子
オキシトシンの働きはエストロゲンによって増幅され、
女性的な特徴として描かれやすい包容力や協調性、人と仲良くなることを好む傾向、等の性質が強く現れるようになる。
今回参考にしている脳科学者 中野信子さんの著書
「シャーデンフロイデ」
中野信子さんはたまに明石家さんまさんの「ホンマでっか!?TV」に出てるよね。
この本のなかに「オキシトシン男子」なるものが出てくるんだけど、
戦う気力や性欲、恋愛に対する強い情熱、そして稼ぐ力はそう高くはないけれど、人の話をよく聞き、なごやかで、やさしい。
あまり他の女性に目移りすることもなく、貞操をまもる。一緒にいるとほのぼのとして、落ち着く。
なんだ今どきのモテ男子じゃないですか(笑)
確かにいるいる、こういう男性。
オキシトシンは伝播する?
あくまで動物実験の結果だけど、
1匹の個体にオキシトシンを注射して、他の個体のいるゲージに戻すと
同じゲージにいる他の個体も、まるで自分がオキシトシンを注射されたかのように、落ち着いた振る舞いをするようになり
(中略)
他の個体にオキシトシンの効果をブロックする拮抗薬を投与しておくと、この現象は見られなくなった
これは嗅覚を媒体として伝播しているようで、警報フェロモンを彷彿とさせるね。
オキシトシン過多は毒親になりやすい
愛情ホルモンと言って差し支えないオキシトシン。
だけど愛情が行き過ぎると深い憎しみになること、人生経験豊富な皆様はご存知ですよね。
愛憎は男女間において起こりやすい感情だけど、
親子の場合は愛情過多、子離れできない親を作り出す結果となる。
出産によって大量のオキシトシンを浴びた母親の脳は大きく変化して、子に対する強い愛着が形成されていく。
よく世の旦那さん方の嘆きとして「子供が生まれてから妻の性格が変わってしまった」
という話を聞くが、これはオキシトシンの性質を考えると納得しやすい。
子に対する愛着は子が大きくなるにつれ形を変えて、自立を支援する形になっていくものだけど、
オキシトシン過多で相手の痛みを自分のことのように感じて傷ついたり、
ストレスを抱えたりして子と自身(親)の切り離しがうまくいかない場合、
これがいわゆる毒親と呼ばれる。